ふれあいJA広場
協同の力で復興支援。加賀野菜で元気をお届け
- 石川県 JA金沢市
- 2025年8月

令和6年能登半島地震が発生すると、金沢市にある「いしかわ総合スポーツセンター」に1.5次避難所が開設されました。JA金沢市では生産部会の発案で女性部、青壮年部、JAが連携して炊き出しをおこなうことになり、各部会は青果物の提供、女性部はメニュー考案と調理といったように、それぞれが得意とする分野で協力することで支援活動が実現しました。
炊き出しでは、金沢市の農産物ブランドである「加賀野菜」や「金沢そだち」を中心に地元の農産物をふんだんに使った食事を提供しました。まず、地震発生直後の1月15日には「加賀れんこん」を使った温かい野菜丼と揚げたての加賀野菜コロッケで冷えた体を温めてもらいました。続いて、5月9日には炊きたてのタケノコご飯とみそ汁のほか3品のメニューで春を満喫、7月19日には郷土料理の「なすそうめん」と「金沢すいか」を提供して暑い夏を乗りきってもらい、避難所閉鎖前の9月10日には「五郎島金時」が入った「めった汁」、太巻き寿し、デザートに「金沢梨」のコンポートを用意し、金沢で最後の炊き出しを味わっていただきました。
開設当初は300食を用意しましたが、その後は徐々に減っていき、最後は20食の提供でした。久しぶりの温かい食事やその場で切って出したみずみずしい金沢すいか、伝統食に、避難されていたみなさんからは「あったかいご飯は久しぶりや、おいしいわ」「全部食べたわ」など、うれしい言葉をたくさんいただきました。
JA金沢市女性部ではこのような災害発生時の取り組みはもちろんのこと、福祉活動や地域イベントへの参加などさまざまな活動をおこなっています。2025年度の活動についてはJA金沢市のホームページのトピックスに「令和7年度女性部行事」として掲載し、広く新規部員の加入・参加を呼びかけています。女性部では、これからもいろいろな場面で協同の力が発揮できるよう努めていきます。
(山川叔枝)
