ふれあいJA広場
パッククッキングで、災害時もおいしい料理を
- 長野県 JA信州諏訪
- 2025年8月

JA信州諏訪女性大学院食農グループは、6月12日に茅野市のJA玉川研修センターでパッククッキングをぎょうおこないました。大学院生と職員計6人が参加し、災害時・日常ともに役立つ調理方法を学びました。
パッククッキングとは、耐熱性ポリ袋に食材や調味料を入れて、湯煎で火を通す調理方法です。ライフラインが停止した環境下でも、カセットコンロと水さえあれば温かい食事が作れるため、災害時にも役立ちます。1つの鍋で何種類もの料理を同時に作ることができ、袋を食器代わりにすれば洗い物がほとんど出ないこと、また、湯煎用の水も繰り返し使えることなどがメリットです。同JA管理部協同活動推進課の小林明美担当は「いつもきれいな水があるとはかぎりません。泥水だとしても湯煎に使うことはできます。パッククッキングはそのためのもの」と説明。袋の空気を抜いて、できるだけ上のほうで縛るなど、ポイントを確認しながら作業を進めました。
この日は、「竹の子ごはん」「鶏むね肉の照り煮」「スパニッシュオムレツ」など6品を調理。レシピは小林担当が「簡単でおいしく、日ごろから口なじみのあるものを非常時にも作れるように」と考案しました。
調理後は全員で試食。調理方法を振り返り、改善点を話し合いました。参加した矢正子さんは「いつも食べているのと近い料理ができて驚いた。簡単なので家庭でも取り入れていきたい」と話しました。
(笠原 唯)