ふれあいJA広場
「たまねぎ染め」で紡ぐ地域のつながり
- 兵庫県 JAあわじ島
- 2025年11月
 
								 タマネギが特産品である淡路島。JAあわじ島管内にはそのタマネギの外皮を生かし、草木染めに取り組む「阿万(あま)たまねぎ染め」グループがあります。グループは2018年に南あわじ市阿万地区の女性たちで結成され、現在10人が所属。草木染めには特産品を生かした取り組みを模索するなかで出合い、タマネギの皮を使って染めたストールや小物づくりに励んでいます。
 この「阿万たまねぎ染め」グループを訪問したのは、ちょうど自治会の役員用Tシャツを制作する日でした。タマネギの薄皮を煮だして布でこした原液に分量の水を加え、80度まで温めた染料で染める。さらにミョウバンを溶かした媒染液に浸す——この工程を繰り返して染め上げます。仕上がったTシャツはどれも自然でやさしい色合い。とてもすてきでした。
 メンバーの一人が「海に近い地域柄、有事のさいに心配だから、つながりを残したかった」と語っていたのが印象的で、こうした活動が地域の安心や支え合いにつながっていると改めて感じました。グループの作品は商品として地元のホテルなどで販売されています。
(冨士元綾子)




