ふれあいJA広場
防災訓練で女性会が自助・共助の意識を高める
- 和歌山県 JAわかやま
- 2025年5月

2024年版『防災白書』では公助の限界を懸念し、「自助」「共助」を主体とする防災政策への転換を訴えています。JAわかやま(※)女性会わかやま地域本部は25年2月、自衛隊和歌山地方協力本部の隊員を迎え、中央営農センターで防災訓練を実施。100人を超える会員が参加しました。
第1部の講義では「防災バッグが命をつなぐ」と題し、別府晴樹2等陸尉が事前準備の必要性を強調。水や食料、親族などの連絡先の記載用紙など、優先順位をつけて備えることを学びました。続いて第2部では、布と棒を使った緊迫止血法や毛布を使った応急担架の作成と運搬、水難などの救助に役立つロープの結び方を実践しました。
政府は25年1月1日時点で、今後30年以内に南海トラフの巨大地震が起きる確率を80パーセント程度と算出し、予断を許さない状況となっています。女性会の堀川政代会長は「災害は止めることができないが、身を守ることはできる。学んだことを役立ててほしい」と呼びかけました。
(宮本貴夫)
※JAわかやま(わかやま農業協同組合)は25年4月1日、和歌山県内の全8JAの合併により「JAわかやま」(和歌山県農業協同組合)となりました。
