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ゆでまんじゅう

  • 東京都 JA東京みどり東大和地区女性部(東京都東大和市)
  • 2026年2月

東京郊外に息づく素朴な〝小麦文化〟

ゆでまんじゅう

東京の多摩地域で昔から人が集まるときに作られてきた郷土菓子です。
のどごしがよい〝ゆでる〟まんじゅうを教えてもらいました。

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〝小麦文化〟が根づく、東京都西部の多摩地域。東大和市は、昔からムギやイモ、茶の栽培が盛んでした。
 秋の終わりに種をまき、翌年の初夏に収穫をするムギ。そのため、ちょうど盆を迎える頃には、どの家庭でも風味のよい収穫したてのコムギを使って「ゆでまんじゅう」をこしらえていたそうです。

「お盆やお彼岸にはご先祖様にお供えをし、冠婚葬祭や祭りなどの人が集まるときには、手打ちうどんとともに、おもてなし料理として作られてきたものです」
 そう教えてくれたのは、JA東京みどり女性部部長の比留間律子さん(60)です。
 郷土の味とはいえ、最近では作る機会が減ってきていました。それでも、味を受け継いで今でもたびたび作ると話すのは、地粉を使った郷土食にも詳しい東大和地区女性部高木支部支部長の和地良子さん(66)です。
「お盆の入りにばあちゃんが作ってくれる、ゆでまんじゅうが楽しみでね。蒸したものよりモチモチしていておいしい。作っていると、ばあちゃんのことを思い出します」

郷土の味を子ども世代へ

 平成二十四年からコロナ禍前まで、女性部では東大和市の「うまかんべぇ〜祭」で、ゆでまんじゅうの製造・販売をしていました。来場者からは「懐かしい味に出合えた」「初めて食べたけどおいしい」と好評だったそう。
 イベントで郷土の味を広める機会はなくなったものの、次世代へつないでいこうと、フレッシュミズに向けて「ゆでまんじゅう講習会」を開いています。
 取材日にも、フレッシュミズメンバーが参加していました。和地さんにコツを教わりながら、丸めたあんを生地で包んでいきます。
「生地を伸ばしすぎると、破裂するから気をつけてね」と若手を優しく指導し、見守る女性部の先輩たち。
 茶農家へと嫁いだフレッシュミズ部長の杉本弘美さん(35)は、女性部との活動で地域の食文化を学べてうれしいと話します。
「郷土の味を、子ども世代へと伝えていきたいです」

 さて、ゆでまんじゅうが完成しました。和地さんの畑でとれた、秋の味覚とともに試食会です。「おいしいわね」「次は武蔵野うどんの講習会をしよう」「すいとんもいいね」など、食べながら活動のアイデアが飛び交います。
 東京郊外に息づく、素朴な〝小麦文化〟を、若手世代といっしょに未来へとつないでいきます。

「ゆでまんじゅう」の作り方

材料(20個分)

  • 地粉(中力粉)  500g
  • 砂糖  小さじ1
  • 熱湯  350mL
  • アズキあん  450g(市販品でもよい)

❶ 事前にアズキあんを用意しておく。20個分(1個につき約22g)に分けて丸める。

❷ 地粉と砂糖をボウルに入れて混ぜ、熱湯を少しずつ加えて練っていく。耳たぶぐらいの柔らかさになったら1つにまとめ、5分ほど生地をねかせる。

❸ ②を20個分に分け、①を包んで形を整える。皮の厚さが均等になるように仕上げる。

❹ たっぷりの湯を沸かし、沸騰したら重ならないように③を入れる。ぷっくり膨らんで、浮き上がってきたら2~3分待ち、冷水にとってあら熱を取る。ざるに上げて、冷めたら完成。

かたくなったら
焼いたり、
揚げたりして食べて

文=森 ゆきこ 写真=研壁秀俊

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