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ミカン作りのノウハウを伝える「柑橘塾」を開講

  • 和歌山県 JAわかやま
  • 2025年6月
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 JAわかやまながみね地域では、新規就農者向けに「柑橘(かんきつ)塾」を開講しています。柑橘塾とは新規就農者や農業経験の浅い人にミカン作りのノウハウを伝え、農業所得の向上につなげることが目的です。2025年度は35人が入塾し、4月には同JAしもつ営農生活センターで第1回柑橘塾を実施しました。
 講師は同センターの土谷賢太郎営農相談員が担当。年10回の講座を通じ、重点事項として、①「ミカンの生理を理解することで、年間を通じておこなう農作業がなにを意味しているか理解してもらう」、②「摘果や剪定(せんてい)などの基本と考え方を理解してもらう」、③「肥料についての考え方」、④「農薬についての正しい知識」、⑤「所得向上を図るうえでの経営判断」について学びます。
 土谷営農相談員は、「農業は各地域での集落営農を基盤に成り立っているが、ノウハウについては教科書となるようなマニュアルがなく、近隣の農家で形成されたコミュニティー内での情報交換を基に技術を学んでいくことが多い。しかし、それは経験を基にしたものが大半を占め、科学的、理論的に伝えられてきたものではないため、就農したばかりの人にとってはあくまで感覚でしか伝わりません。柑橘塾では地域で伝えられている農業をできるだけ科学的理論に沿って説明することで、農業を短期間で理解してもらえればと思います。また、実践や講義を通じて、いま自分にはなにができるのか、またどんな農家になりたいのかを具体的に想像してもらえるよう、ミカン作りを理解してもらうよう、学んでもらいたい」と話していました。
(中西知見)

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