大洲農高生が発酵調味料「サルチャ」を活用したメニュー開発

　愛媛県立大洲農業高校食品デザイン科の生徒が、地元産トマトを使った発酵調味料「サルチャ」を活用したメニュー開発に取り組んでいます。2025年10月16日には最終調整の試作会がおこなわれ、11月20日のたいき産直市「愛たい菜」でおこなうランチボックスのテスト販売に向けて意欲を新たにしました。
「サルチャ」とは、トルコ発祥のトマトで作る発酵調味料。同校では、地元産の規格外トマトを使って、サルチャの製造をおこなってきました。今回のメニュー開発は、「サルチャ」を多くの人に知ってもらうためのプロジェクトの一環として、ＪＡ愛媛たいきがサポートしており、料理系インフルエンサーのパパイズム氏を外部講師に招いて、本格的なメニュー開発に乗り出しました。このほど生徒たちが考案したメニューは、家庭でも手軽に楽しめる「おにぎらず」と「ピーマンの肉詰め」です。「サルチャ」のよさを生かすことを最優先に、何度も試作を繰り返し、改良を重ねてきました。
　10月16日は、パパイズム氏を迎えた最終調整となり、生徒たちは、調理工程や調味料の配合、盛りつけなどのアドバイスを受けて、考案メニューを完成形に近づけました。パパイズム氏は「メニューのクオリティーは確実に上がりました。自信を持って販売してほしいです」と太鼓判。生徒たちは「しっかり準備してテスト販売を迎えたいです。サルチャをたくさんの人に知ってもらえたら」と笑顔を見せていました。
（清水伸祐）