ICA地域総会でJA女性組織の活動を報告

　世界100か国超の協同組合が加盟する国際協同組合同盟（ICA）のアジア太平洋地域総会が、2025年11月24日〜28日にスリランカ・コロンボで開催されました。日本からJA全中や生協など他の協同組合のみなさんとともに、わたしはJA女性組織の代表として参加し、国連の国際協同組合年（IYC2025）を記念した「女性協同組合リーダーの事業展開と地域社会への貢献」セミナーに登壇しました。セミナーにはアジア地域16か国の協同組合リーダー、政府関係者など約50人が参加しました。
　わたしは、日本の農業者の4割は女性であり農業を支える重要な存在であること、JAが総合事業を通じ地域社会に貢献していること、そのなかでJA女性組織が地産地消や食農教育、助け合い活動など多様な活動をおこなっていることを報告しました。また、地元青森での「焼肉のたれ」「べこもち」「菜の花ドーナツ」などの製造・販売、さらにJA全農との商品の共同開発を紹介し、海外参加者から高い評価をいただきました。　
　セミナーでは、各国から織物、食品加工、手工芸、ツーリズムなど、さまざまな事業の成功事例や課題について報告がありました。女性の経済的・社会的地位、自立・就労の困難性など各国それぞれ課題を抱えるなかで、女性たちの協同の力を共有できたのは、大きな学びとなりました。
　国連は来年2026年を「女性農業従事者の国際年」に決定し、わたしたち女性農業者に大きな注目と期待が集まる年になります。国内外の仲間たちと連携し、女性、女性農業者のパワーを積極的にアピールしていきたいと思っています。
（JA全国女性組織協議会副会長　松橋久美子　＜JAつがるにしきた＞）