ふれあいJA広場
野菜の直売所が15年ぶりに再開
- 福島県 JA福島さくら
- 2026年7月
JA福島さくら女性部浪江支部は6月1日、浪江支店の敷地内に野菜の直売所をオープンしました。オープニングセレモニーもおこなわれ、浪江町町長の吉田栄光さんや、JA役職員、女性部部員ら約30人が参加。発起人は、施設の運営責任者である女性部浪江支部支部長の渡辺栄子さんです。町内のJA施設での農産物直売は、2011年の東日本大震災以降初めてとなります。
震災の影響で全町避難を余儀なくされ、渡辺さんの自宅を含む町中心部の避難指示が解除されたのが17年3月。震災前からJA直売所へ約50種類の農産物を出荷していた渡辺さんは、解除後の19年から自宅に戻って野菜栽培を再開。しかし、除染により畑の表土がはぎとられ、地力が低下していたこともあり、思うように育ちませんでした。女性部部員の中でも、離農する声が多くあがっていたそうです。
直売所の再開を願っていた渡辺さんは「このままでは再開ができない」と考え、JAと県の普及所と連携。地力回復に向けた肥料の効果的な使用方法などの指導会を、女性部部員や農業者と毎月開催しました。ほか女性部でも、ぼかし肥料を作って地力回復に努めた結果、徐々に納得のいく農産物もできるようになりました。同時に農産物生産を再開する女性部部員が増えてきたこともあり、販路の確保が次の課題となっていました。また、地域からの直売所の再開を望む声や、女性部部員からの新鮮な農産物を消費者に届けたいという思いが重なり、直売所の再開に至ったのです。
渡辺さんは、「再開に至るまでさまざまな苦労があったが、女性部の仲間や地域のみなさまに支えられながら今日に至った。直売所をとおして地域の方々に新鮮な農産物を届けていきたい」と話します。直売所は、毎週金曜日の10〜14時、無人での販売となります。
(人見 誠)




