地域にエール!
JAの意義と魅力を発信
- 福岡県 JAグループ福岡( 福岡県)
- 2026年3月

組合員学習とトップ広報で
JAの意義と魅力を発信
協同組合とは? 農業の価値とは?
JAと農業の理解者・共感者を増やすJAグループ福岡の取り組みを紹介します。
「われわれはもう一度、協同組合の原点を見つめ直すべきなのではないか?」
JA福岡中央会代表理事会長の乗富幸雄さんが、そう考えるようになったきっかけは、組合員とのなにげない会話だったそうです。
「三十代の組合員さんだったのですが、JAのことをひと事のように話しているのが気になったんです。協同組合の主役は、組合員。みんなでつくり、みんなでよくしていくものなのに、そこがわからなくなっているんじゃないか?と感じたんですよ」

そこでJAグループ福岡では、令和四年度から「組合員学習の実践・強化」を重点実践事項に掲げて「組合員大学」と「協同組合講座」の開催を推進しています。
組合員大学の目的は、協同組合活動をけん引するリーダーを育てること。一方、協同組合講座は、協同組合について学び、その理解者・共感者を増やす目的があります。
これまでに、8JAで組合員大学が開講。また、協同組合講座は、女性部、青年部、生産部会、年金友の会など、さまざまな会合にプラスするかたちで共催。県内すべてのJAで実施されるようになりました。
評判も上々。JA福岡市「協同組合講座」に参加した男性は、こう感想を話します。
「自分は三年前に就農しましたが、JAの成り立ちもわからないまま組合員になりました。この講座を受けることで、協同組合のことがわかりました」
講座をとおして「自分たちが主役なのだ」という意識が県内に浸透し始め、また参加者が、JAの理事を志すなど、各地で成果が現れています。

トップが話せば説得力も違う
さらにJAグループ福岡では、グループの外に向けた広報活動にも力を注いでいます。
「農業の持つ価値を、もっと社会に伝えないといけない」
という乗富会長の思いから始めたのが「現地記者会見」です。年に二回、春と秋にマスコミを生産現場に招き、会長自身が農業の現状や苦労を伝えています。「米」をテーマにしたときには、多くの報道陣が参加しました。

「コンバインが高級車並みの値段であることを話すと、みなさん驚いていました。多くのコストと手間がかかって、初めて安全・安心な米ができることが、わかってもらえたのではないかと思います」
と乗富会長。さらに、消費者を対象にした「バスツアー」にも同行。高校の授業で農業の魅力を伝えるなど、トップ自ら先頭に立って広報活動をしています。


「何事も“率先垂範”がだいじ。トップが話せば、説得力も違うようですよ」
と乗富会長は話します。
「教育も広報も、目には見えません。成果もすぐには出ないかもしれない。でも、未来へのたいせつな投資だと考えています。一人はみんなのために、みんなは一人のために。喜びも悲しみも、共有できるJAになれるよう、これからも種をまき続けていきます」

文=茂島信一 写真=前田博史 写真提供=JA福岡中央会




